相続放棄をしても死亡保険金は貰えます

依頼者・関係者

相談者は、広島市在住の50代男性Aさん

Aさんの弟が大阪で1人暮らしをしていたが死亡

相続人は、Aさんと妹のBさん

相続財産の内訳

金融資産200万円

死亡保険金1,000万円

合計1,200万円

相談状況・内容

弟の部屋が俗に言うゴミ屋敷状態となっており、片付け費用等が200~300万円必要。

又、カ-ド会社からの請求書が何通か届いており未払いの状態で判明している金額は既に100万円位。

今後もカード会社からの借金等が出てくる可能性もありどうすればいいのか悩まれていました。

ご提案・解決方法

今後も借金が増える可能性が高い事などを考慮して、相続放棄(注1)する事を提案しました。

Aさんも最初は、相続放棄を検討されたいたようですが死亡保険金1,000万円があるので躊躇されていました。

ここで勘違いされている方が非常に多いのですが、死亡保険金は民法上の財産(注2)に該当しない為、相続放棄を行っても死亡保険金は貰う事が出来ます。

この事を説明すると非常に喜び安心され、相続放棄をする事になりました。

又、今回、相談に来られた時点で、預金の解約を行っていなかったのが良かったです。

と言うのも、預金の解約を行っていた場合には、単純承認(注3)したとみなされ、原則、相続放棄が認められなくなります。

結果

その後、家庭裁判所から相続放棄が認められ、死亡保険金だけを受取り無事終了しました。

尚、預金は、当然相続する事は出来ませんでしたが、カ-ド会社への借金等の債務の支払いも免状され支払いませんでした。

又、法律的な義務ではありませんが、道義的にカード会社等には相続放棄の事について報告する事としました。

最後に、相続放棄の可能性がある場合には、安易に預金などの解約手続きは絶対にしないでください。

参考法令他

(注1) 相続放棄(民法第915条)

相続の開始があったこと知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所に行う。

(注2) 生命保険金(最高裁平成14年11月5日判決)

生命保険金は、指定された受取人に支払われる為、指定された受取人の固有の財産となる。したがって、原則、相続財産には含まれない。

(注3) 単純承認(民法第921条1号)

相続人が相続財産の全部または一部を処分したときは、単純承認したものとみなされる。

相続事例の執筆・担当者

広島相続税相談テラス 代表
税理士:山根 謙二(やまね けんじ)
所属:中国税理士会広島東支部所属 税理士登録番号92527
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