実家のある広島県で親の相続が発生し、相続税の申告を税理士に依頼する場合、どのような観点で税理士事務所・税理士法人を選べばよいのでしょうか。
税理士を選ぶ際は事前にしっかりと確認しておくことが重要です。当記事では税理士の選び方について解説します。
税理士を選ぶ際に見るべきポイント
広島県でサポートを受ける税理士を選ぶ際にみるべきポイントについて解説します。
相続税の経験が豊富
税理士にも専門分野がありますので、相続税の申告経験が豊富な税理士に依頼することが重要です。税金は細かく種類が分かれており、同じ税理士でも法人の業務や会社の会計、所得税の確定申告を中心に業務内容として行っている税理士は相続税の計算や特例の対応には慣れていないことも多くあります。
自宅の土地の評価を軽減する小規模宅地の特例等、相続税にはさまざまな特例制度があり、適用することで節税にもつながります。また、分け方によっても相続税が変わることが多くありますので、法定相続人との関係性も考えながら最適な分け方について相談することも可能です。
相続税の申告を依頼するのであれば、相続税を専門的に扱っており、申告の件数が多く、実績が豊富な税理士に依頼するようにしましょう。
弁護士や司法書士の紹介が可能
相続手続きを進めていくなかで複数の相続人間で遺産分割の協議でトラブルとなったり、相続放棄や不動産の登記の手続きが必要となったりするなど、税理士以外の専門家の力が必要にとなり、困ってしまうような事例も多くあります。
このような場合でも地元で業務を行っている税理士であれば、信頼のおけるその分やの専門家を紹介してくれるメリットがあります。
その都度自分で探すのは大変ですので、希望をすれば他の専門家も紹介してくれる税理士の方がよいでしょう。
広島県の不動産の評価の経験が豊富
相続税の計算をする際は各財産を評価し、相続財産の総額を算出する必要があります。
相続財産の全体の評価をする際に、難しいのは不動産の評価です。不動産の評価は地域によっても評価が大きく異なりますし、土地の形状や接道状況などにより評価が異なるため、個別性が高く、簡単に評価できない事例が多くあります。また、駐車場となっているか、建物が建っているか、事業として利用していて事業承継するかなどによって大きく計算方法が異なってきます。
案件によっては現地での調査が必要となる場合もありますので、広島県で相続税の申告業務を多く行っている税理士に依頼すると安心して進めることができます。
また、地元のことがよくわかっている税理士が在籍している事務所あれば、土地を活用した節税対策なども提案してもらうことができますし、税務調査を受けたときも安心です。
報酬の計算方法が明示されている
相続税の申告を税理士に依頼する場合、費用がかかります。費用の計算方法は課税される財産の内容や不動産の数や、金額によって決まることが多いですが、計算方法が詳細に開示されていないケースもあります。
しっかりと費用が開示されている税理士の方が安心ですので、正式に依頼する前にメールや電話などで確認しておきましょう。
初回の相談に無料で応じてくれる
税理士に相談する際は事前に予約をして依頼したい内容を相談して、進めるケースが多いです。初回の相談はサービスで無料で応じてくれるケースが多いです。しっかりと報酬なども確認してから正式に依頼した方がよいので、無料相談が可能な税理士を選ぶようにしましょう。
初回相談の時は財産が分かる資料を連携し、見積もりを依頼しておくなど疑問をできるだけ解消できるようにしましょう。
事務所のアクセスが良い
相続税の申告はすぐに完了できるものではなく、何度か事務所に足を運ぶ可能性があります。相続税の申告は相続発生から10ヶ月以内と短く、期限内に税務署に提出するべき申告書や特例等の添付書類も作成する必要がありますし、家族にしかわからないことを説明することも必要です。
手続きをスムーズに行い、期限内に完了させるためにも主要な駅から徒歩で行けるようなアクセスの良い事務所を選ぶ方が良いでしょう。
相続税の申告は税理士に相談を
実際に知識がない人が本やホームページなどで制度を理解して相続税の申告を期限内に行うことは非常に大変で不安に思っている方も多いでしょう。相続を受けた者は国税である相続税の申告義務があります。家族のうち誰かが代表して、様々な手続きで忙しい中で10ヶ月以内に行う必要がありますが、個人では時間がなく、できないことも多いでしょう。
税の専門家である税理士に支援を依頼することで費用はかかりますが、自分でするべきことはかなり少なくなります。遺産分割の話し合いや金融機関の名義変更など各種手続きで相続税の申告が進まず、困りごとがある場合は税務の専門家である税理士に相談してみることをおすすめします。
できれば生前に相談をしておけば、的を得た相続対策ができますので、相続人が実際に支払う税額を軽減することができるかもしれません。贈与など時間がかかる対策に取り組んでいく場合もあり、高齢になったら出来ないこともあります。早めに検討することが大切ですのでまずは気軽に相談してみるとよいでしょう。