相続税申告書を提出する前に知っておきたい書類の綴じ方と注意点

「相続税申告書の綴じ方がわからない」「提出は綴じてからするべき?」などで悩んでいませんか。結論から述べると、申告書と添付書類を分けて綴じて提出するほうがよいでしょう。これらの書類が混ざっていると、税務署が整理しなければならず処理に時間がかかるからです。また、無駄な問い合わせなども発生しやすくなります。

この記事では、申告書と添付書類の綴じ方と注意点を知りたいと考えている方に向けて解説しています。以下の情報を参考にすれば、どの書類をどのように扱えばよいかがわかるはずです。少しのコツを知っているだけで、書類をきれいに仕上げられるため印象が良くなります。お悩みの方は、参考にしてください。

相続税申告書の綴じ方と注意点

申告書の綴じ方は、すべての書類をまとめてクリップなどで留めるだけです。書類に穴が開いてもよいのであれば、ホッチキスを使用しても構いません。提出した書類がバラバラにならないように、ひとまとめにしておくことが重要です。書類を留める用具に指定はありませんが、ここではクリップをおすすめします。

OCR様式に注意

書類を留めるときは、OCR様式に気を付けなければなりません。
OCRはOptical Character Readerの略語で、手書きされた文字や印刷された文字をスキャナーなどで読み込んで、コンピューターが利用できる文字コードに変換する技術です。

申告ではOCR様式の書類も提出することになります。OCR様式の書類の角に印刷された黒色の四角形をホッチキスで留めてしまうと、スキャナーなどで読み込めなくなってしまいます。だから、ホッチキスよりもクリップのほうがおすすめなのです。ホッチキスを利用する場合は、書類に印刷されている黒色のマークを留めないようにしましょう。

添付資料の綴じ方と注意点

添付書類は、財産ごとにまとめて、各財産に表紙を付けて綴じるとわかりやすくなります。表紙を付ける理由は、どこに何を記載しているかがわかりやすいからです。適切な処理を促すためには重要なポイントになります。表紙には、被相続人の氏名と相続人の氏名、相続が開始した日を記載しておくことが一般的です。

添付書類のまとめ方

前述の通り添付書類は、財産ごとにまとめます。財産の種類は次の通りです。

【財産の種類】

  • 土地
  • 建物
  • 株式(有価証券)
  • 現金・預貯金
  • 生命保険
  • 贈与
  • その他の財産
  • 債務
  • 葬式費用

それぞれの財産について簡単に説明します。

土地

不動産の所有を証明する書類などが必要になります。具体的には、固定資産課税明細書や登記事項証明書(不動産登記簿謄本)などを提出します。

建物

基本的な考え方は土地と同じです。したがって、固定資産税課税明細書や登記事項証明書(不動産登記簿謄本)などを提出します。

株式(有価証券)

株式では、残高明細書のほか配当金支払通知書などが必要です。

現金・預貯金

預貯金などの残高を証明する書類、既経過利息の計算明細書などが必要になります。

生命保険

保険金支払通知書のほか、保険証券などを提出します。

贈与

贈与に関する契約書、贈与税申告書の写しのほか、相続時精算課税制度を利用している場合はその選択届出書も必要です。相続時精算課税制度は、親世代の財産を子世代に移転させる際の贈与税を軽減する制度といえます。相続時に、贈与税と相続税を合わせて計算する点がポイントです。

その他財産

その他財産は、不動産・建物・株式・現金・預貯金・生命保険以外の財産です。一例として、骨とう品や書画などの一般動産が挙げられます。一般動産がある場合は、評価明細書(最近取得した場合は所得価額がわかる書類)が必要です。退職金もその他財産に含まれます。退職金が支給された場合は、退職金手当等受給者別支払調書などを提出します。

債務

債務を承継した場合は、債務を課税価格から控除できるため関連する資料を提出します。具体的には、金銭消費賃貸借契約書などが必要になります。

葬式費用

葬式費用も課税価格から控除できます。控除対象になるのは、通夜・告別式・火葬・納骨にかかった費用などです。これらに関する領収書なども必要になります。

相続税申告書類の作成は税理士に相談

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで相続税申告書の綴じ方と注意点がご理解いただけたと思います。綴じ方そのものはそれほど難しくありませんが、さまざまな書類を作成しなければならないため非常に大変です。申告漏れがあると、ペナルティを課される恐れがあります。相続税の提出でお困りの方は、税の専門家・税理士に相談してみてはいかがでしょうか。

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筆者情報

氏名:山根 謙二 (やまね けんじ)
資格:税理士(税理士登録番号92527号)
行政書士(行政書士登録番号18342346号)
相続手続カウンセラ-
専門分野:相続税、事業承継
出身:広島県廿日市市
趣味:ゴルフ、旅行(海の綺麗な所)
お客様に一言:相続の事なら何でもご相談下さい

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