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相続税はふるさと納税で節税可能?寄附金控除の仕組みや注意点を解説

2026年07月21日

ふるさと納税は、応援したい自治体へ寄附を行うことで、所得税や住民税の控除を受けられる制度です。
また、「ふるさと納税を利用すれば相続税も安くなるの?」「相続財産で寄附をすると節税になる?」といった疑問を持っている方もいるでしょう。

結論からいうと、一般的なふるさと納税で相続税を直接減らすことはできません。
ただし、相続財産を寄附した場合には一定の要件を満たすことで相続税に関する特例が適用されるケースもあります。
制度を正しく理解し、うまく利用することが大切です。

本記事では、相続税とふるさと納税の違いや寄附金控除の仕組み、相続税対策として活用できるケース・できないケース、相続が発生した際に知っておきたい注意点をわかりやすく解説します。

ふるさと納税で相続税の節税は可能?

はじめに、ふるさと納税の仕組みと相続税との関係をご紹介します。
ここでは、ふるさと納税と相続税の関係について解説します。
ふるさと納税が相続税にどのような影響を与えるのか確認していきましょう。

ふるさと納税とは?

ふるさと納税とは、自分で都道府県や市区町村(自治体)を選んで、寄附することができる制度のことです。
ふるさと納税の特徴は、寄附額の30%相当の返礼品を受け取れる点です。
また、寄附した金額のうち2,000円を超える部分が、所得税と住民税から限度額まで控除されます。
つまり、返礼品を受け取りつつ所得税や住民税の負担を軽減できる制度です。
控除上限額は年収や家族構成などによって異なるため、シミュレーションや一覧表を利用して確認しておくと安心です。
ワンストップ特例制度を利用する場合も、事前に要件や必要書類を確認しておきましょう。

相続税とは?

相続税は、亡くなった方から一定額を超える財産を相続した際に課される税金です。
基礎控除として「3000万円+600万×法定相続人」があり、それを超えた金額が課せられます。

相続税はふるさと納税で控除される?

一般的なふるさと納税による寄附金控除は、所得税と住民税が対象です。
そのため、相続税の税額から寄附金額が控除されることはありません。
ただし、ふるさと納税を利用して地方公共団体に寄附した場合には相続税の課税対象から除外される特例が適用されるケースがあります。
この特例は一般的なふるさと納税とは制度や適用要件が異なるため、混同しないよう注意しましょう。

寄附金控除と相続税の特例の違い

ふるさと納税には寄附金控除があり、相続財産を寄附した場合は相続税の特例を利用できるケースがあります。
ただし、この2つは別の制度なので、

ふるさと納税の寄附金控除は、所得税や住民税の負担を軽減することを目的としています。一方、相続税の特例は、一定の条件を満たして相続財産を国や地方公共団体、公益法人などへ寄附した場合に、寄附した財産を相続税の課税対象から除外できる制度です。

それぞれ適用要件や控除対象、必要な手続きが異なるため、制度を混同しないよう正しい知識を身につけることが重要です。

 相続財産でふるさと納税をした場合の取り扱い

ここでは、相続した財産を利用してふるさと納税を行った場合の節税効果についてご紹介します。
一般的なふるさと納税では相続税は節税されません。
しかし、一定の条件を満たせば、節税に効果があるケースもあります。

相続財産を寄附した場合の特例

相続財産を寄附した場合には、一定の条件を満たすことで、その寄附した財産が相続税の課税対象から除外される制度があります。
対象となるのは、国や地方公共団体、特定の公益法人などへ寄附した場合です。
相続税の申告期限までに寄附を行うことや、必要書類を提出することなど、複数の要件があります。
制度を利用することで税負担を軽減できる可能性がありますが、寄附先や提出書類を誤ると特例が適用されないこともあります。
制度の利用を検討する場合は、税理士法人や税理士へ相談し、必要に応じて電話や問い合わせフォームを利用すると安心です。

特例を利用するための条件と手続き

相続税の特例を利用するためには、一定の条件を満たす必要があります。例えば、相続税の申告期限までに対象となる団体へ寄附を行うことや、必要書類を提出することなどが求められます。

また、寄附先によって適用要件が異なる場合もあるため、事前に制度内容を確認しておくことが大切です。手続きに不安がある場合は、税務や相続に詳しい専門家へ相談すると、スムーズに申告を進められるでしょう。
制度の利用を検討する場合は、税理士法人や税理士へ相談し、必要に応じて電話や問い合わせフォームを利用すると安心です。

 ふるさと納税の返礼品は受け取れる?

ふるさと納税では、多くの自治体から返礼品を受け取ることができます。
ふるさと納税として地方公共団体へ寄附した場合は、返礼品が設定されている自治体であれば、寄附金額に応じた返礼品を受け取ることができます。
ただし、高額な返礼品を目的に寄附を行うのではなく、本来の制度趣旨を理解したうえで利用することが大切です。
また、自治体によって返礼品の内容や寄附金額は異なるため、事前に確認しておきましょう。

 相続があった年にふるさと納税を利用する際の注意点

相続があった年にふるさと納税を利用する場合、いくつかの注意点があります。
相続税の節税目的でなくても、ふるさと納税を行っている場合は把握しておきましょう。

控除上限額が変わるケース

ふるさと納税の控除上限額は、その年の所得や家族構成などによって決まります。

相続によって取得した財産そのものは、ふるさと納税の控除上限額には直接影響しません。
しかし、相続に伴い不動産を売却して譲渡所得が発生した場合などは、所得額が変わり、控除上限額にも影響する可能性があります。
寄附を行う前にシミュレーションや控除額の一覧表を利用し、自分の控除上限額を確認しておくことが大切です。

 ワンストップ特例制度は利用できる?

ワンストップ特例制度は、確定申告を行わなくても寄附金控除を受けられる便利な制度です。
ただし、医療費控除や住宅ローン控除の初年度などで確定申告を行う場合は、ワンストップ特例制度は利用できません。
相続が発生した年は、状況によって確定申告が必要になるケースもあるため、自分が対象となるか制度の要件や提出書類もあわせて確認しておきましょう。

 確定申告が必要になるケース

ふるさと納税を利用していても、確定申告が必要になる場合があります。
例えば、6自治体以上へ寄附した場合や、ワンストップ特例制度を利用できない場合は、寄附金控除を受けるために確定申告が必要です。

また、相続に伴って譲渡所得や事業所得などが発生した場合も、所得税の申告が必要となることがあります。
申告漏れを防ぐためにも、寄附金受領証明書など必要書類は大切に保管しておきましょう。

相続が発生した際にふるさと納税を活用するメリット

ふるさと納税を利用しても原則的に相続税を節税することはできません。
しかし、ふるさと納税を活用すれば所得税や個人住民税を節税できます。
利用すれば、控除額はシミュレーションを利用して確認しておくと、寄附額を決めやすくなります。
ここでは、相続が発生した年にふるさと納税を活用するメリットをご紹介します。

節税効果を正しく理解する

ふるさと納税は、所得税や住民税の負担を軽減できる制度ですが、相続税を直接減額する制度ではありません。
一方で、相続財産を寄附した場合には一定の要件を満たすことで相続税の特例を利用できるケースがあります。
制度の違いを理解し、自分に適した方法を選択することが重要です。

シミュレーションを活用して寄附額を確認する

ふるさと納税を利用する際は、控除上限額を超えて寄附しないことが重要です。
各自治体やふるさと納税サイトでは、年収や家族構成などを入力するだけで控除上限額を確認できるシミュレーションが用意されています。
寄附前に活用することで、自己負担額や控除額の目安を把握しやすくなります。

税理士へ相談するメリット・デメリット

相続税や寄附金控除は制度が複雑なため、税理士へ相談することで自分に適した制度を確認しやすくなります。
特例の適用条件や必要書類、申告方法などについて専門的なアドバイスを受けられることは大きなメリットです。

一方で、相談料や依頼費用がかかる点がデメリットと言えます
ただし、申告漏れや適用ミスを防げる可能性が高くなるため、相続財産が多い場合や手続きに不安がある場合は、専門家へ依頼する価値があるでしょう。

 相続税について税理士へ相談するメリット

相続税や寄附金控除の制度は複雑であり、適用要件や提出書類を誤ると、本来受けられる特例が利用できないことがあります。
また、相続財産の評価や申告方法によって納税額が変わるケースもあるため、不安がある場合は税理士へ相談することをおすすめします。
専門家へ相談することで、自分の状況に合った制度の活用方法や必要な手続きを確認でき、安心して相続税の申告を進められるでしょう。

 相続税とふるさと納税でよくある質問

Q 相続税はふるさと納税で安くなりますか?

A 一般的なふるさと納税では、相続税が直接安くなることはありません。ふるさと納税による寄附金控除の対象は所得税と住民税です。
一方、相続財産を一定の要件を満たす国や地方公共団体などへ寄附した場合には、相続税の課税対象から除外される特例が適用されることがあります。
ただし、通常のふるさと納税とは制度が異なるため、混同しないよう注意しましょう。

Q 相続があった年でもワンストップ特例制度は利用できますか?

A 相続が発生した年でも、ワンストップ特例制度の利用条件を満たしていれば利用できます。
ただし、医療費控除や住宅ローン控除の初年度などで確定申告を行う場合は、ワンストップ特例制度は利用できません。
確定申告を行う際は、ふるさと納税による寄附金控除もあわせて申告する必要があります。

Q 相続財産でふるさと納税をすると寄附金控除は受けられますか?

A 相続財産を利用してふるさと納税を行った場合でも、寄附金控除の対象となるかどうかは状況によって異なります。
また、相続財産を寄附した場合に適用される相続税の特例と、ふるさと納税による寄附金控除は別の制度です。制度の適用要件や必要書類が異なるため、不明な点がある場合は税理士へ相談することをおすすめします。

Q 相続税の特例を利用するにはどのような条件がありますか?

A 相続税の特例を利用するためには、相続税の申告期限までに対象となる国や地方公共団体、公益法人などへ寄附を行うことや、必要書類を提出することなど、一定の条件を満たす必要があります。適用要件は寄附先によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

Q 相続税の特例を利用する場合は税理士へ相談したほうがよいですか?

A 相続税や寄附金控除について不明点がある場合は、税理士や税理士法人へ相談するのがおすすめです。
電話や問い合わせフォームを利用すると、自身の状況に合わせた説明を受けやすくなります。

Q 相続税対策としてふるさと納税を利用するメリットはありますか?

A 一般的なふるさと納税では相続税を直接軽減することはできません。
しかし、所得税や住民税の寄附金控除を受けられるため、税負担を軽減できるメリットがあります。
また、一定の条件を満たして相続財産を寄附した場合は、相続税の特例が適用されるケースもあります。

 まとめ

ふるさと納税は、所得税や住民税の寄附金控除を受けられる制度であり、一般的に相続税を直接軽減できる制度ではありません。
一方で、相続財産を一定の条件を満たす国や地方公共団体などへ寄附した場合には、相続税の特例が適用されるケースもあります。

相続税対策を検討する際は、それぞれの制度の違いや適用条件、必要な手続きを正しく理解することが重要です。
制度に関する知識を身につけることで、税負担を軽減できる可能性があります。
不安がある場合は税理士や税理士法人へ相談し、ワンストップ特例制度や各制度の要件を確認しながら、自身の状況に合った方法で手続きを進めましょう。

筆者情報

氏名:山根 謙二 (やまね けんじ)

資格:税理士(税理士登録番号92527号)
   行政書士(行政書士登録番号18342346号)
   相続手続カウンセラ-

専門分野:相続税、事業承継

出身:広島県廿日市市

趣味:ゴルフ、旅行(海の綺麗な所)

お客様に一言:相続の事なら何でもご相談下さい