相続解決実例一覧

相続の手続きは専門家にお願いした方がいいのか?

依頼者・関係者

広島市中区在住の50代女性Aさん

被相続人(亡くなった人)はAさんの母

相続人はAさんと弟Bさん

相続財産の内訳

 不動産(母の自宅) 2,000万円

 預金        2,000万円

 有価証券      2,000万円

   合計      6,000万円

相談状況・内容

 Aさんはお母様が亡くなられ相続税の申告やその他の手続きの相談で来所されました。

 来所された時点で完了していた相続関係の手続きは、役所に死亡届出を提出した位でその他はまだの様でした。

 この先、相続手続きについて何をすればいいのか、また自分で出来ない場合には、誰(専門家)に何を依頼すればいいのかというご相談でした。

ご提案・解決方法

 まず、相続人や資産の内容をお聞きした後、弊所の相続手続の一覧表を参照しながら、Aさんに該当しそうな相続手続きについて、それぞれの内容や手続き方法などを一緒に確認していきました。

 次に、それらの相続手続きの中で、一般の方が自分で手続きすると専門性が高かったり、時間がかかる為、難しそうな手続きについて下記の表を参照しながら説明しました。

 また、各専門家に依頼した場合の一般的な費用についても説明し、どうするか弟Bさんと検討してもらう事にしました。

相談、依頼する業務内容 専門家(注1)
税理士 弁護士 司法書士 行政書士
相続税の申告
贈与税の申告
相続税の節税対策などの税務相談
不動産の名義変更(相続登記) (*1)
調停の申し立て、訴訟の提起等 (*2)
遺留分侵害請求 (*2)
相続放棄 (*2)
遺言書の作成
遺産分割協議書の作成
金融機関の諸手続き等のサポ-ト

(*1)業法上は可能だが、登記を行っている弁護士は少ない。

(*2)書類の作成は出来るが、原則、代理人になる事は出来ない。

結果

 その後、Aさんは弟Bさんと話し合い下記①~➂の相続手続きは自分達では難しいと判断し、各専門家にその依頼をし無事完了しました。

 ① 遺産分割協議書の作成

 ② 不動産の名義変更手続き

 ➂ 相続税の申告手続き

 尚、上記の3つの手続きは一般的に専門家に依頼するケースが多いと思います。

 最後に、相続は、一生に何回も経験するものでないので一般の方が相続手続きで戸惑うのは普通だと思います。

 問題なのは分からない事が分からない事ではないでしょうか?

 今回の様に相続手続きを一覧にして整理すると自分達で出来るものと出来ないものが判断出来ると思います。

 また、法律は知らなかったでは済まされない事や、損することも沢山ありますので遠慮せずに相談する様にして下さい。

参考法令他

(注1)専門家の種類

 相続手続きに係る専門家も様々ですが、業務内容によって法律で各専門家が行える業務が定められています。

 ただ、一般的に、専門家と言っても弁護士以外は、どんな仕事をしているのか分からない方も多いと思いますので、各専門家の主な業務内容を確認してみてください。

 〇 弁護士訴訟代理など法律全般に関する業務

 〇 税理士税務書類の作成、税務代理、税務相談など

 〇 司法書士:不動産や法人設立などの登記代理

 〇 行政書士官公署に提出する書類の作成

 〇 土地家屋調査士:不動産の調査や測量や表示登記

 〇 社会保険労務士社会保険などの手続き代行

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相続事例の執筆担当者

氏名:税理士:藤田 正則(ふじた まさのり)

資格:税理士(税理士登録番号109481号)
   AFP(日本FP協会)

専門分野:相続税、資産税、地主の節税対策

出身:広島県広島市

趣味:海外旅行

お客様に一言:税金の計算や支払いに不安のある方は気軽にご相談ください